知らないと後悔する?建売・分譲・注文住宅の違いとは

公開日:2022/05/15   最終更新日:2024/08/05

「住宅を購入する」と一言でいっても、さまざまな方法があります。完成品を買うのか、一から設計して建築するのか。マイホームに対しての考えは人それぞれで、購入方法にも一長一短があります。ここでは、分譲住宅、建売住宅、注文住宅を購入する際のメリット・デメリットについて解説していきます。

分譲住宅の特徴

分譲住宅というのは、完成した住宅の集まりの中から「分譲された住宅」を指します。具体的には、もともと大きな農地や空き地などであった場所を不動産会社や建築会社が買取り、複数の家を建てて販売するものです。

その規模は数棟から数百棟などさまざまですが、一般的に道、上下水道、電気、ガスなどの配管が整備され、キレイな区画に整然と住宅が並んでいることが多いです。

住宅は一つの住宅メーカーがすべて建てることが多く、内外のデザインや間取り、外観などは同じようなものになる傾向があります。中には区画を購入し、住宅メーカーを選択して購入する手法もあります。この住宅を購入するメリットとしては、同じような広さの土地に同じような住宅を建築するので、同じような年収、年齢層の方が購入するケースが多いことです。

同じような年収、年齢層が購入することがなぜメリットなのか。それは、ご近所付き合いがしやすいことにつながります。極端に年収や年齢が違えば、服装、生活スタイル、所持する物品、物事の考え方が大きく異なります。なかなかそのような方とは付き合いづらいのが人間関係の難しいところです。しかし、同じような年収、年齢層であれば、そのような問題を最小化できる可能性が高まります。

また、住宅を購入する人で最も多い年齢層は子育て世代です。同世代であれば育児の相談や子どもの遊び相手、情報交換にも困りません。

注文住宅と比べて価格が安いのもメリットです。デメリットは、建築したあとの住宅を購入するので、建築の間取りや内外装などを選べない、建築中の様子がまったくわからないといったことが挙げられます。よく考えないで購入すると、間取りや内外装が自分の生活スタイルに合わないといったことになりかねません。

建売住宅の特徴

建売住宅は、その名の通り建てたあとの住宅を個別に売っているものです。メリット、デメリットは分譲住宅と同じですが、一定の区画に一棟または数棟が並んでいるもので、建築場所は住宅街の空き地に建てるものや畑の中にいきなりポツンと立っているものまでさまざまです。

注文住宅の特徴

注文住宅とは、設計段階から施主が打ち合わせに入り、一から住宅建築に関わって、間取り、内外装などすべてのことを決めるものです。住宅メーカーの決めた建材から選択する形から、すべての建材を自分でフルオーダーする形などさまざまな形があります。

住宅を1から考える醍醐味が味わえる一方、非常に大きな労力と時間を要します。メリットとしては、自分のライフスタイルや将来像に応じた理想の住宅を納得いくまで追求できることです。

分譲住宅や建売住宅は決められた区画で決められた間取りを購入するかしないかの選択になり、悪くいえば似たり寄ったりの個性のない家になりがちです。生活動線やライフスタイルは人それぞれであり、その理想を追求したいという人は注文住宅で建築することをおすすめします。

また、建築経過をすべて自分で確認できるのもメリットです。建てた後の住宅を購入する場合、建築会社はどうしても工期を短縮したり、安い建材を使用したりしてできるだけ費用を安く抑えようとします。

多少の施工ミス、欠陥などがあっても確認申請さえ通れば販売できるので「売りっぱなし」になる可能性があります。対して、注文住宅は建築会社が設計段階から(場合によっては、土地探しから)施主と関わっています。また、現場に施主が足を運ぶことで、現場の職人や現場監督に緊張感が生まれ、いい加減な施工を防ぐきっかけになります。

デメリットは、分譲住宅、建売住宅と比べて費用が高くなることです。分譲住宅、建売住宅は、さまざまな選択ができない反面、決まった規格の大量に建材を仕入れ、大量に建築することなどでコストを下げています。反面、注文住宅は個別に建材や職人を手配するのでどうしても割高になるのです。

建てた住宅メーカーも重要な判断材料

住宅を建築した後に重要になってくるのが、アフターフォローやメンテナンスです。住宅購入の際、頻繁に耳にする「売りっぱなし」という状況は多く見受けられます。

住宅メーカーの中には、「メンテナンスについてはよくわからない。建材メーカーに聞いて」「登記簿の内容は前の方が登記したので関知していない」「施工ミス?うちは販売しかしていないので関係ない」などという会社があるのも事実です。このようなことになっては、何のために高いお金を払って購入したのかわかりません。

分譲、建売、注文どれであっても一番重要なのは、住み始めたあとの生活だからです。「住宅販売は販売してからが本当のお付き合い」というような会社が理想であるのは、いうまでもありません。

そのように考えている会社は、建築当初からいい加減な仕事はしないでしょう。施主自身も建築会社が信頼できる会社なのか、しっかりとアフターフォローやメンテナンスについて向き合っているのかをチェックする必要があります。

 

分譲住宅、建売住宅、注文住宅を購入する際のメリット、デメリットについて解説してきました。住宅購入は多大な労力、時間、お金を必要とするものです。時には少し面倒になってしまうこともあるでしょう。しかし、住宅は住んでからが大切です。自身の住んでからの生活をしっかりと描いて住宅を購入することが満足いく結果に結びつきます。上記を参考に納得のいく住宅購入を実現してください。

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引用元:https://www.harimaya-j.com/
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