スキップフロアのある建売住宅は住みやすい?
限られたスペースを最大限に生かすために、家づくりの際には「スキップフロア」というアイディアがあります。書斎や子どものスペースを生む方法として、新築時には検討される方も多い施工です。では、今話題のスキップフロアは実際に使いやすいのでしょうか。この記事ではスキップフロアのメリットやデメリットをご紹介します。
スキップフロアとは
新築の施工時に人気の間取りとして「スキップフロア」という方法があります。スキップフロアとは1階と2階の間に中2階のスペースを設けるような施工です。床面の一部の段差を変更して違う階層があるかのようにスペースを生み出すため「スキップフロア」と呼ばれています。
土地のスペース上どうしても部屋数が少ない住宅や、平屋住宅にスペースを作る際にも人気のある施工です。近年では在宅ワークの増加から、スキップフロア部分に書斎やワークスペースを設ける方も増加しています。
スキップフロアは人目を遮るような空間も創出できるため、オンラインの会議やレッスンにも対応できます。また、その他の部屋を広くするために収納をスキップフロアに集約させる等のアイディアもあります。
スキップフロアを取り入れるメリット
従来の間取りにプラスアルファなスペースとして有効に使えるスキップフロアですが、メリットにはどんな点を挙げられるでしょうか。スキップフロアのメリットは3つあります。
まず1つ目は「自由度が高い」点です。キッチンやリビングと比べると、スキップフロアは多様性のある空間です。書斎や子どもの学習スペースとしても演出でき、クローズドな収納スペースにも活用できます。趣味の空間としてのアレンジもオススメです。子どもが小さい間は遊び場に、成長とともにパソコンやゲームのスペースに変更をしていく方もいます。
2つ目のメリットは「開放的でおしゃれ」な点です。人気が高まっているスキップフロアはこだわりの空間としてデザイン性も高く、おしゃれな空間に仕上がります。
加えて、開放的なスペースが創出できるのもポイントです。とくにリビング上から見えるように作るスキップフロアは、家族との距離も近く、団らんのスペースとしての可能性も秘めています。
広さも感じることもでき、狭小なスペースでも床面積を増やせることも魅力です。生活動線上に作るスペースのため、家族と顔も合わせやすいことも嬉しいポイントに挙げられます。
最後に3つ目は、「デッドゾーンを減らせる」ことです。今まで階段はただ階層と階層をつなぐための移動ツールに過ぎませんでした。しかし、あえてそこに空間を生み出すことで階段を有効活用できるのです。今までデッドスペースだった場所を有効化できます。
スキップフロアを取り入れるデメリット
スキップフロアの魅力はふんだんにありますが、その一方でデメリットもあります。スキップフロアのデメリットは次の3つです。
まず1つ目は「空調が効きにくい」という問題です。例として1階から2階に抜ける階段にスキップフロアを作る場合、1階のエアコンや暖房の空気が抜けやすくなります。すると、通常の間取りよりも空調が効きにくく、冷暖房費が上がりやすいというデメリットがあります。
壁で仕切る空間が減ってしまうため、スキップフロアを作る場合には空調の工夫に長けたデザインや床暖房も設置するなどの工夫をすることが大切です。施工例にはスキップフロアの空調対策にはシーリングファンの導入も見られます。
2つ目のデメリットは「スキップフロアの施工例がまだ少ない」点です。元々日本の家屋には中2階と呼ばれるようなスペースはありましたが、物置としての施工が多く、現在人気のオシャレな施工に関してはまだ施工例が多くありません。
業者によってはまだデザイン例がないケースもあるので、導入の際には施工実績が多い業者を探すところから始める必要があります。とくに1つ目に挙げたような空調関係に関してのデメリットもあるので、スキップフロアの導入にはデメリットについても熟知した業者へ相談をすることが大切です。
最後に3つ目は、「施工費が高くなる」点です。通常の施工と比べると、小さな別のスペースを生み出す分どうしても施工費は高くなります。階段を大きく施工するため、既存の規格の階段ではなく発注をすることもあるからです。
耐震性の補強や空調設備の強化などを加えると、スキップフロアの追加は高額化する可能性があるので、事前にしっかりと見積もりを取得しましょう。
このようにスキップフロアにはメリットもデメリットもあります。施工の前には金額や今までの施工例なども照らし合わせて検討することがおすすめです。
可能ならたくさんの部屋を確保したい、そんな願いがあっても限られた範囲で家を建てる場合、スペース数にも限りがあります。そんな日本の住宅事情に新しい可能性をもたらしているのがスキップフロアです。紹介のとおりデメリットもありますが、施工実績とともに改善も行われています。新築時には、家族がのんびりと開放的に過ごせる空間を検討してみませんか。
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引用元:https://www.harimaya-j.com/設計士が一棟ごとにデザインしたオリジナリティある建売住宅
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